From the looftop

花瓶を投げるなら、屋上からより丘の上からの方がいいと思います。

思い出し映画感想(スイス・アーミー・マン、アトミック・ブロンド)

ちょっと前に観た映画の感想、どっかに書いてないと忘れちゃいそうな(というかもうほぼ忘れかけてる)ので、せっかくブログ作ったことだしここに書いておこうと思います。特にネタバレに配慮などしないので、ネタバレがお嫌な方は避けてくださいです。


今回は「スイス・アーミー・マン」と「アトミック・ブロンド」。


スイス・アーミー・マン

主人公が無人島で助けを待っていると死体(ダニエル・ラドクリフ)が流れ着いて〜というヤツ。上映開始前にSNS(つーかツイッター?)でかなり盛り上がっていた気がする。

最初は下ネタ満載でギャグっぽく始まり、そのまま行くのかと思いきや中盤急にエモが強くなって哲学?説教?臭くなり、終盤はサイコホラーっぽくなり……雰囲気がコロコロ変わるなあという印象。とっ散らかってるという感じではなく、そういう狙いで撮られた映画で面白かったのですが、中盤は少しダレたかも。

ただ、中盤の色彩にあふれた美しい幻想世界(バスの再現)から、終盤の人里へ出た時の寒々しい色相への転落はたいへん巧みだと思いました。現実への帰還(生還)は本来喜ばしいはずなのに、あの温かみのあるシーンを経た後ではむしろ不気味さ・冷たさを感じさせますね。違う映画の話で恐縮ですが、M・ナイト・シャマラン監督の「ヴィレッジ」を何となく想起しました。

でも一番良かったなあと思ったのは、全てを通して観た後、色々な落差にそろそろ「ああ疲れたな、結局は妄想オチっぽいし。最初の勢いは良かったんだけど中盤の説教くさいシーンでダレちまったな」と飽き始めた時、最後の最後、岸から離れていくダニエル・ラドクリフ(の死体)を眺めながら全員がぽかんとしてる中で女性が発した「なんなの?」というセリフでした。あの「なんなの?」は「単に状況を全く把握できていない女性のセリフで、主人公と死体の間であった出来事は現実離れしているがあくまで彼らの間でだけはかけがえのない事実となったということを暗示した」というだけではなく、わたしの代弁であり、もっと言えば製作した方の代弁でもあったのかな?と思います。

中盤の説教臭さというのが、なんというか「やってみなきゃ」「チャレンジしてみなきゃ」みたいな雰囲気のメッセージを感じたんですけど、それを自ら壊しにいくような感じ。このセリフがあることによってちょっと全体の印象がマイルドになったというか、わたしにとっては大分受け止めやすくなりました。これは前述の挑戦信仰的メッセージを受け入れた人に対するカウンターとかでは全くなく、わたしのように受け止められなかった(絶対に説教されたくねえひねくれ者)に対する優しさだと思っています。全く意図されてなかったらわたしが恥ずかしいだけです。

全編通して大変面白かったです。

ただ、潔癖症共感性羞恥持ちにはしんどい映画ではありました。よく考えたら観る前に分かっておくべきでしたね。潔癖症共感性羞恥も完全にわたし個人の性質ですので映画のせいではないです。でも、似たような性質の方には、ちょっとしんどいかもしれませんということを書き添えておきます。

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アトミック・ブロンド

スパイ物で、ストーリーは王道的で理解しやすいものだったと思います。ちょっと人名で混乱しましたが……でも特に重要な名前がややこしくてって感じではなかったので、軽い違和感で流せるくらいでした。

とにかく主演のシャーリーズ・セロンがかっこいい!アクションがすごい!顔がよくて強くて頭いい女大好き!(雑すぎる)シャーリーズ・セロンのアクションというと、最近「イーオン・フラックス」を観たんですが、あの映画2005年だったんですね。ただでさえ結構激しいアクションに驚くばかりなのに「イーオン・フラックス」からもう12年も経ってるのにも関わらずこのアクションが出来るのか……ヤベエな……とさらに戦慄が走りました。すげえよシャーリーズ・セロン

あと、お洋服がとにかくオシャレでした。ファストファッションの服を扱うみたいにバカスカ汚したり着替えてたりしますけど、それどう見てもハイブランドですよね……って感じでソワソワしました。ファストファッションの服すら3年くらい着てたりする貧乏性なので……

上でもちょっと書いたんですけどストーリーは王道的で、特に「メチャメチャ面白かった!!!」とか「すごく惹き込まれた」とかいう感じでもなかったのですが、逆にそうだったので何も考えずに楽しめたのかもしれません。ほんっっっっと個人的な意見ですが、シャーリーズ・セロンに抱かれるソフィア・ブテラめっちゃ羨ましいし、ソフィア・ブテラを抱くシャーリーズ・セロンもめっちゃ羨ましかったです。強い女が強い女を抱くのってサイコーなんだよな!(怒られるぞ)

そうそう、これは余談なんですけど、わたしは映画の最後に勝手に「メタルギアソリッド3」の主題歌「スネークイーター」のアウトロ(「テーレッテテーーーーン」って音)を頭の中で流す癖があるんですけど、この映画メッチャハマってウケました。それから余談その2なんですけど、この「スネークイーターシステム」をよく分かんなかった映画に適用するとよく分かんなかった加減がうやむやになって「なんか凄いものを観た気がする」のでオススメです。(「アトミック・ブロンド」はとても良い映画でした!)

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書き出してみると意外と色々考えてたんだな〜自分とびっくりしますね。

次は「ベイビー・ドライバー」と「KUBO」の感想を書きます。「ゴースト・イン・ザ・シェル」の感想も書きたいな。(覚えてたら)